オペラパレスはすぐそこに カルメン
私がオペラ通いをするようになってから、1年経ったんですね。しみじみ。オペラの世界にいると時代も舞台も価値観も日本からぶっ飛ぶので現実を忘れがちだけど、実社会ではサラリーマンのひとりです。
で。友人から、初めての人には観やすいと思うよ!と笑顔で誘われた記念すべき第一回。
それまでは、オペラって格式高くて、特別な日に、マダムとかが行くものでしょう・・・?と思っていました。私はクラシックピアノを5歳から17歳まで習っていたのでまだ抵抗が少ない方だったと思います。いわんや多くの新社会人をや。
演目開始早々思ったのは、
聞いたことある曲ばっかじゃん!
運動会のかけっこのBGM、カルメンのメインテーマ、
誰でも一度は聞いたことあると思います。
要は、たまに聞くけどファンではないアーティストのライブに行って、コレ小さい頃聞いたことある!さすが名曲だけあるじゃん!みたいな軽いノリ。
オペラは歌と演技で魅せるスタイル。
セリフはすべて歌で、日本語訳が舞台端にスクロールされます。
カルメンのストーリーは明解で破天荒。
でも、第3幕ではカルメンはすでに他の男に心移りしている。
え、そんなのアリ?一大叙事詩を奏でながら、軽々しくていいの?
少女漫画でもそんなに簡単に心変わりしたら、読者が離れていくよ??
でも幕が閉じると観衆は拍手の嵐で歓迎の意を告げていました。
カルメンという炎きらめくかのような強い女性の魅力自体を楽しむ舞台なのだろうなと
納得しておきます。