しろこが寄り道する

社会人二年目の女性。HSPとして、仕事や趣味(観劇、読書、アニメ)への思いを綴ります。

金川晋吾 写真展「長い間」

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今日は地元のアートギャラリーで開いていた、写真家・金川晋吾さんの個展に行ってきました。

 

▼個展の紹介

本展は、父親と伯母を長年に渡って撮影した両シリーズ作品を中心に、未発表作を含め構成する予定です。失踪の理由を問いかけても明快な答えが返ってこない父親、すでに記憶さえも失った伯母の撮影を通じて、あらかじめ用意された役割を果たすことで社会的存在が約束される人間のあり方を根本から問い直すと同時に、ある意味で主題なきこれらの作品がメディウムとしての写真の意味についても再考を促すことになるのではないでしょうか。

https://artazamino.jp/event/azamino-photo-2018/

 

借金を抱える父、自己破産への手続き、今後働けるのか、どう生きるのか。

写真に写っているのは父親だけなのに、金川さんのやるせない思いが写真の父の表情から、光の加減から、にじみ出ていました。個展会場の壁紙は真っ白で、でも金川さんのどろっとした感情が濁った色で漂っていて、圧倒されました。

2つ思ったことがあります。

 

まず、子供が親に対する思いは、他人へのそれとは別物だということを実感しました。

親は性格が、働き具合が、体型がどうとか以前に、とにかく親なんだと。

決して見捨てられるものではないし、かつそれだけ自分に密接に関わるからこそ決してすべて受け入れられるものでもない。そしてそれはその子供が親になっても続く。マンガ家・萩尾望都さんの作品で、妻のヒステリーに悩む男性に対し、友人が「人間関係は(業)カルマなんだよ」と言うシーンがありましたが、そのリアルな例を観たように思いました。

 

2つ目に、やはり自分は芸術肌としてしか生きていけないのだということ。

私は社会人1年目で経理として配属され、希望と違うことにストレスを感じながらも、そこで上司に恵まれました。CFOが外部でプレゼンをするスライド資料や、財務の報告書をつくらせていただきました。そこで私は上司から指導いただき、「経理が伝えたいことと、経営者が知りたい情報がズレてる。直して自分に持ってきてごらん」など経験を積ませていただきました。今思えば、経営者目線を育てられていたのですねー。

その経営者目線は、2年目に予算管理の部署に異動したとき役立ち、評価いただけました。会社としては、私をこのまま経営管理として育てることだってできる。

でも私は抗って、メディア系の企画に行きたいと伝えており、マーケティングデータ分析系の、企画に近づく仕事を少しずついただいています。

私は出世タイプではないなあと自虐しながら、同時に自分は芸術から逃れられないのだと。

 

先週は仕事で悔しいことがあったからこそ、個展会場では疲れから少し涙が出ました。

自分を知ることは、感情に付加がかかるなあと思う。