しろこが寄り道する

社会人3年目女。HSPとして、仕事や趣味(観劇、読書、アニメ)への思いを綴ります。

バレエに行こう!ホフマン物語

先週2/9(金)にバレエ『ホフマン物語』を観ました。

www.nntt.jac.go.jp

みなさん、バレエなんてなかなか行く機会ないですよね・・・!というわけで、普段あまり見ない世界をお楽しみいただければと。

バレエはセリフがなく体だけで表現するので、ある程度ストーリーを知っておくとなお楽しめます。ストーリーはホフマンという男性が20代、30代、40代、50代それぞれの時に恋に破れる様を描きます。

概要の時点でホフマン可哀そうです。

 

序章では、ホフマン50代が酒を飲みながら、恋人であるオペラ座歌手ラ・ステラを待っています。ラ・ステラは密会の約束をする手紙をホフマン宛で侍女に言づけますが、侍女は間違えて、恋敵である邪悪な議員に渡してしまいます。ホフマン可哀そう。

 

【感想】舞台構成が、街中の人や店、商品がごちゃごちゃと入り乱れて、いろんな人々が生活している世界観を見事に作り出していました。ホフマン役は50代を演じるのですが、はじめオペラの主役とは思わず、他の活発な男性の声に思わず意識がいってしまいました。

 

第一幕では20代のホフマン。とある博士が、生きているような人形を作りました。離れたところから彼女を見たホフマンは恋におちます。博士は彼に魔法の眼鏡をかけさせ、彼女とダンスすることを許します。眼鏡を外してみると彼女は人形だった。ホフマン可哀そう。

 

【感想】ダンスの振り付けが、幕によって異なるのがこのオペラの見どころでもあるのですが、第1幕はとっても可愛らしかったです。流し目、首の傾げ方、あんな人形私でも恋に落ちる。

 

第二幕では30代のホフマン。アントニアを愛するホフマンは、彼女の父親のもとで音楽を習います。そこに突然ドクターが現れ、彼女は素晴らしいバレリーナだと催眠術をかける。ホフマンはアントニアに頼まれ、いやいやながらピアノを弾き、彼女は必死に踊り、最後は彼の腕の中で息絶える・・。ホフマン可哀そう。

 

【感想】ロシア・クラシックバレエの振り付けですが、第一幕と打って変わって真面目な印象に。ごめんなさい、私ちょっとオペラに没頭せず、お腹減ったなーという煩悩が。。アントニアの長いスカートの揺れ方がステキでした。

 

第三幕では40代のホフマン、ついに信仰生活に入ります。悪魔のサロンにいた高級娼婦に魅せられますが、最終的にホフマン、やっとの思いで正気に返る。ホフマン可哀そう。

 

【感想】ダンスが劇団四季のように、体全体をくねらせ、感覚で表現するものに移り変わりました。舞台の色使いが赤と黒になり、印象的でした。

 

エピローグで、50代ホフマンは酔いつぶれます。そこに恋人ステラがやってきて、彼女の手紙がくしゃくしゃに丸められ捨てられているのを見て、ショーック。犯人は邪悪な議員なのですが、二人は破局してしまう。茫然自失となったホフマンは、今回のこともまた自分を追いまわしていた悪魔の仕業だと確信するのだった。彼が何をしたというんだろう、ホフマン可哀そう。

 

振り付け、ストーリー、舞台装飾、それぞれの移り変わりが美しかったです。

そしてホフマン可哀そう。

 

 

 

仕事のストレス解消法

みなさんはどんなことにストレスを感じるんでしょうか。

私はいま、ストレス感MAX状態です。笑

 

人によって感じ方の度合い、職場によって程度の違いはあれど、何かしら悩むことがあると思います。

自分が興味ある仕事ができていない、

上司の指示がコロコロ変わる、

職場の方と雑談できず仲間外れ・・・・。

その最強の解消法は、「とらえ方を変える」ことなのかなと思うこの頃です。

 

職場で信頼を得ているOJTが、自分は前向きにとらえ直すのが得意なの、とおっしゃっていました。

たとえば、一時期残業時間70時間で毎日終電で帰っていたころ、

本当は異動願いを出そうかと思ったが、

「ひとより2倍の仕事をしたら、2倍成長できる!」と考えてやりきったそうです。

「実際、そうだったよ。」とおっしゃいます。

 

OJTも、他の先輩も、上司も、何かしらの分野で信頼を得ている方は、

みんな何かしら、ある面で『理不尽』な境遇に置かれて、でもそれを別の視点でとらえなおして頑張っていらっしゃる方ばかりだと思いました。

一方で、「自分がここまで責任感あるように育たなくてもよかったのではと思う」とやはりつらい思いを抱えていらっしゃるようでした。周りに気づけるから、それが仕事ができる条件で、そして辛さも抱えてしまうのかなと思います。

ひとつ事実なのは、そうして頑張っている先輩方はそれぞれ、家庭を築き幸せでいらっしゃること。それなら、自分も『理不尽』をとらえ直して頑張れる人になりたいと思いました。

難しいけど。

金川晋吾 写真展「長い間」

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今日は地元のアートギャラリーで開いていた、写真家・金川晋吾さんの個展に行ってきました。

 

▼個展の紹介

本展は、父親と伯母を長年に渡って撮影した両シリーズ作品を中心に、未発表作を含め構成する予定です。失踪の理由を問いかけても明快な答えが返ってこない父親、すでに記憶さえも失った伯母の撮影を通じて、あらかじめ用意された役割を果たすことで社会的存在が約束される人間のあり方を根本から問い直すと同時に、ある意味で主題なきこれらの作品がメディウムとしての写真の意味についても再考を促すことになるのではないでしょうか。

https://artazamino.jp/event/azamino-photo-2018/

 

借金を抱える父、自己破産への手続き、今後働けるのか、どう生きるのか。

写真に写っているのは父親だけなのに、金川さんのやるせない思いが写真の父の表情から、光の加減から、にじみ出ていました。個展会場の壁紙は真っ白で、でも金川さんのどろっとした感情が濁った色で漂っていて、圧倒されました。

2つ思ったことがあります。

 

まず、子供が親に対する思いは、他人へのそれとは別物だということを実感しました。

親は性格が、働き具合が、体型がどうとか以前に、とにかく親なんだと。

決して見捨てられるものではないし、かつそれだけ自分に密接に関わるからこそ決してすべて受け入れられるものでもない。そしてそれはその子供が親になっても続く。マンガ家・萩尾望都さんの作品で、妻のヒステリーに悩む男性に対し、友人が「人間関係は(業)カルマなんだよ」と言うシーンがありましたが、そのリアルな例を観たように思いました。

 

2つ目に、やはり自分は芸術肌としてしか生きていけないのだということ。

私は社会人1年目で経理として配属され、希望と違うことにストレスを感じながらも、そこで上司に恵まれました。CFOが外部でプレゼンをするスライド資料や、財務の報告書をつくらせていただきました。そこで私は上司から指導いただき、「経理が伝えたいことと、経営者が知りたい情報がズレてる。直して自分に持ってきてごらん」など経験を積ませていただきました。今思えば、経営者目線を育てられていたのですねー。

その経営者目線は、2年目に予算管理の部署に異動したとき役立ち、評価いただけました。会社としては、私をこのまま経営管理として育てることだってできる。

でも私は抗って、メディア系の企画に行きたいと伝えており、マーケティングデータ分析系の、企画に近づく仕事を少しずついただいています。

私は出世タイプではないなあと自虐しながら、同時に自分は芸術から逃れられないのだと。

 

先週は仕事で悔しいことがあったからこそ、個展会場では疲れから少し涙が出ました。

自分を知ることは、感情に付加がかかるなあと思う。

遠藤周作「沈黙」「海と毒薬」「白い人・黄色い人」

北杜夫と並んで好きな作家が、遠藤周作です。

ストーリーは何とも暗いものが多いですが、

人の心の描写がとても美しいです。何度も読み返したくなります。

 

遠藤周作は、「日本人」というその国民性にスポットライトを当てています。

「日本人が信じるキリスト教」「罪の意識なく人体実験をする日本人」

私は1年間ニュージーランドに留学をし、1年間教会に通ったので、

確かに日本人の国民性の特殊さを感じました。

日本人は「絶対的な一個の存在(キリスト)」「絶対的な価値観(たとえば、神から授かった命は決して自ら断ってはいけない)」より、全体の和を大切にするのかもしれない。だから多様性を重んじる。けれど、多様性というのは倫理観の欠如と紙一重なようにも思います。「コレだけはやっちゃいけない」という決まりがどうしても少なくなるからです。

それが罪の意識なく人体実験をする日本人を想起させもします。

 

私は社会人一年目の頃、会社で毎日周りの先輩方を遠巻きに見ていました。

一つ隣の課の先輩が、心に汚い思いを潜めながら笑顔を作っているのが分かります。

ある人が、失敗した人に優越感を感じながらフォローに入っているのを感じます。

私はそれを毎日感じるだけで、苦しいです。

ふと、「海と毒薬」のラストの文章を思い出します。

 

『勝呂にはできなかった。できなかった……。』

 

罪を罪と感じることができなくて苦しむ人、

罪を罪と感じて苦しむ人。

 

私は両方を受け入れられるような大きな器を持てる人間になれればよいのですが。

私は後者の人間で、ただ苦しんでいるだけの状態です。

OJTとの出会い

私は新卒でIT業界に就職しました。

新人あるあるで、マーケティングやりたい!という志望動機は通らず、

経理配属に。

 

自分の希望がか叶わなかったことに、ものっすごく落ち込みました。

いまでも覚えています、経理に配属になった時の絶望感。

実際に経理の仕事を1年もすると、その奥深さ、面白さが分かってくるのですが、

ルール通りに処理することが大嫌いな私には、とてもつらい決定でした。

 

でも、その経理部で、私は大きな影響を与える方3人にお会いしました。

1人目はOJTのOさんで、仕事の仕方を教わりました。報連相、相手の都合を考えたスケジューリング、仕事の目的意識、経験学習のサイクルを叩き込まれました。仕事中に何度も「家に帰りたい」と思いました☆

2人目は上司で、仕事ができるとはどういうことかを教わりました。好意的な振る舞いをすること、人格を使い分けること、仕事のポイントを押さえること、人間関係を学びました。

3人目は先輩で、仕事そのものを教わりました。「もーなんで分かんないの!」と言われながら経理の知識を教わって、頭に思考のテンプレートを作っていただきました。

 

神3人から学んだことは、どんな仕事においても大切なことでした。

辛い1年でもあったけど、本当に大切な時間でした。先輩方とは今でも飲みに行きます。教えていただいたことは自分の恥と一緒なので、隠れたい気持ちでいっぱいでもあります。笑

 

誰でも、仕事で影響受けたこの人!っていますよね。そのエピソードをシェアし合うのって、めちゃくちゃ面白いなと思います。今のその人を形作った、大きな要素のひとつだから。 

はじめに

はじめまして、しろこといいます。

25歳、社会人2年目の女性です。

 

中学では運動神経ゼロなのに剣道部で、

高校では全然勉強しないで漫画を読み漁って、

大学では漠然と将来に焦る真面目子ちゃんで、自分がHSPだと知るという大イベントがあり。

いま社会人2年目、IT業界です。

 

私は、ずっとブログを書くことから逃げてました。

 

中学の時からエッセイを書くのが大好きで、ブログを書きたいし、仕事にできるくらい書かなきゃいけないのに、と落ち込んでました。

好きなことだからこそ、負けず嫌いなのかなあ、と自分の小ささにもへこんだり。

 

でも社会に出てから、いろんな上司や先輩に出会って、見守られて指導いただいて、

自分が完璧主義なんだなって知って、じゃあ少し肩の力を抜いてブログを始めてみよう!と踏み切りました。

 

このブログでは、私が会社で、そして趣味で、思ったこと・学んだことを綴ります。

読者の方に、少しでも役に立ったり、楽しめる時をお贈りできたら嬉しいです。